絹の魅力 次代に 桐生でサミット
- 掲載日
- 2011/11/11
桐生産地の未来について意見交換するパネリスト
蚕糸絹業の関係者らが意見交換して交流を深める「シルク・サミット2011in桐生」(農業生物資源研究所、大日本蚕糸会、桐生市など主催)が10日、2日間の日程で桐生地域地場産業振興センターで始まった。全国から約200人が参加、「どうなるシルク・どうするシルク―蚕糸絹文化の現在・過去・未来」を掲げ、パネルディスカッションなどを通して蚕糸絹業の厳しい現状を打破し、将来につなげていく方策を考えた。
パネルディスカッションでは市内の織物会社の後継者ら4人が「クリエーターが語る桐生産地の未来」をテーマに意見交換。泉織物の泉太郎さん、小林当織物の大橋賢吾さん、共立織物の畠山陽子さん、ミタショーの三田修武さんが登壇した。撚糸(ねんし)や染めなど織物工程が分業化し、職人が高齢化する中、技術や知識を次世代に伝え、消費者に技術や素材の良さをアピールしていく重要性を確認した。
シルク・サミットは2001年に長野県岡谷市で始まり12回目。本県では06年の旧官営富岡製糸場以来。桐生では10年ぶり2回目で、市制施行90周年を記念して開かれた。