本県の絹産業「世界を変えた」 藤岡で松浦さん
- 掲載日
- 2011/11/25
県内の絹産業遺産について話す松浦さん
藤岡市の藤岡公民館で、文化講演会が開かれた。県世界遺産推進課長の松浦利隆さんが「世界文化遺産登録に向けて―県内に残る絹産業遺産とその歴史」と題して講演し、本県の絹産業の世界的な意義を説明した。
松浦さんはこれまでの登録運動を振り返った後、高品質の生糸の大量生産を可能とした本県の絹産業について「世界のファッションを変えた」と話した。
藤岡市で明治から大正期にかけて養蚕技術を全国に伝えた高山社にも触れ、「当時の朝鮮や清国からも留学生がおり、高い養蚕技術を教育によって標準化した」と絶賛した。
講演会は公民館の生涯学習活動の一環で、年1回開催している。