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冷気吹き出し体感 下仁田荒船風穴 あすまで現地説明会

荒船風穴を見学する説明会参加者
荒船風穴を見学する説明会参加者

冷気の吹き出す岩陰の小さな風穴から約5千年前と見られる縄文土器の破片が見つかった下仁田町南野牧の国史跡「荒船風穴」で5日、町教委による本年度の風穴保存管理調査の成果を紹介する現地説明会が始まった。7日まで行われる。

学者は、蚕種貯蔵用風穴の上部にある一般通行禁止の管理棟跡から風穴3基を見下ろし、説明を聴いた。土器片2点が見つかった巨岩基部にできた小さな穴の前で、町歴史民俗資料館ふるさとセンターの秋池武所長が土器片を紹介、岩穴奥から約4度の冷気が吹き出していることを示し、内部も公開した。

風穴3基は、下側の見学コース側からも確認。秋池所長は、風穴内に堆積した土砂を取り除いた結果、新たに分かったこととして、1、2号風穴は山側だけでなく、底面からも冷気が出る仕組みになっていたと説明した。 土器片が見つかった岩穴は説明会の期間中のみ公開する。冬場の荒船風穴は道路が雪で覆われるため、21日以降来春まで公開中止となる。問い合わせは町教委文化財保護係(電話0274・82・5345)へ。

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