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「富岡製糸場と絹産業遺産群」Web

製糸場れんが再現 甘楽 専門学校生が取り組み

映画製作の一環で進められているれんが造り
映画製作の一環で進められているれんが造り

世界遺産登録を目指す旧官営富岡製糸場(富岡市)の建設に使われたれんがをほぼ同じ方法を再現して造り上げる試みが続いている。中央工科デザイン専門学校(前橋市古市町、中島利郎学校長)が製糸場建設をテーマに進めている映画製作の一環で、甘楽福島瓦協同組合(小林保理事長)の協力を得て取り組んでいる。学生らは「当時の人の気概、苦労に近づきたい」と意欲的だ。

映画製作にあたる学生有志20人と学校関係者が23日、甘楽町のビニールハウスでこねた粘土を成型する作業をした。映画用に作業風景の撮影も行った。

映画は、れんがとしっくいに焦点を当て「ものづくりの原点」などに迫る内容となるため、当時の製造法を再現する試みを始めた。瓦協同組合などによると、製糸場のれんがは甘楽町周辺の粘土を使い、町内にあった達磨窯(だるまがま)で焼かれた。

れんが造りは甘楽町周辺で粘土を調達し、11月末にスタート。焼き上がりの大きさは製糸場で使われたれんがと同じ横22センチ、縱11センチ、高さ5・5センチを想定して成型する。瓦協同組合が2007年に復元した達磨窯で2月に焼き上げる計画になっている。

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