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「富岡製糸場と絹産業遺産群」Web

製糸場の世界遺産登録に助言 清水さん140人しのぶ 都内

関係者が清水さんとの思い出を語り合ったしのぶ会=国立科学博物館
関係者が清水さんとの思い出を語り合ったしのぶ会=国立科学博物館

本県が取り組む世界遺産登録運動に専門的な立場から助言し、昨年2月に60歳で死去した国立科学博物館産業技術史資料情報センターの清水慶一さんをしのぶ会が27日、東京・上野の同博物館で開かれ、親交のあった約140人が出席した。

日本近代建築史が専門の清水さんは、1990年から旧官営富岡製糸場を調査。世界遺産候補「富岡製糸場と絹産業遺産群」の本登録に向け、構成資産や推薦書作成を助言した。  会場には祭壇が設置され、生前の写真のほか、著書などを展示。全員で黙とうした後、献杯した。

特に親しかった人たちが故人の思い出を語る時間も設けられ、元文化庁長官の川村恒明さんが、上毛新聞社が呼び掛けて発足したフィールドミュージアム「21世紀のシルクカントリー群馬」と清水さんとの関係を紹介。「これほど長期間にわたってこのような取り組みが続いたのは、清水さんの人柄と熱意があったからこそだ」と述べ、業績をたたえた。

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