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「富岡製糸場と絹産業遺産群」Web

国史跡指定申請で「田島弥平旧宅」に 世界遺産資料も新名称 伊勢崎市教委

伊勢崎市教委が文化庁に提出した国史跡指定の申請書で、同市境島村の大型養蚕家屋の名称について、これまでの「田島家住宅」ではなく、史跡としての価値をより具体的に示した「田島弥平旧宅」としたことが分かった。本県の世界遺産候補「富岡製糸場と絹産業遺産群」を構成する4資産の一つで、県は構成資産名を田島弥平旧宅に統一し、絹産業遺産群の新たなPR資料にこの名称を使った。

伊勢崎市教委は、昨年5月に田島家住宅調査検討委員会を組織し、当初は田島家住宅として申請を検討してきたが、田島弥平(1822~98年)が確立した換気を重視した養蚕技術「清涼育」を行った場所に歴史的、文化財的な価値があることから文化庁の意見も踏まえて名称変更した。

昨年10月の世界遺産推薦に関する県、文化庁主催の国際専門家会議でも、海外の専門家から旧名称が適当ではないとの指摘があったという。最終的な史跡名は国の文化審議会で決まる。

富岡製糸場(富岡市) 田島弥平旧宅(伊勢崎市) 高山社跡(藤岡市) 荒船風穴(下仁田町)