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「富岡シルク」 全国照準に通信販売 ネットで知名度向上 地元協議会

富岡シルクブランド協議会が作製したパンフレット
富岡シルクブランド協議会が作製したパンフレット

富岡市や蚕糸絹業の関係者で作る富岡シルクブランド協議会(会長・岡野光利富岡市長)は、販路拡大への取り組みを強化する。個々の業者が取り組んできた販売促進活動を集約することで、ブランド力と知名度のアップを図る。協議会は「繭の出口にあたる最終製品の販路を拡大することで、入り口の繭購入につなげたい」としている。

まずは協議会オリジナル製品や加入業者の製品を紹介するパンフレットを作製し、通信販売を開始。市内の養蚕農家が育てた繭で作る「富岡シルク」の製品を紙媒体でまとめて紹介するのは初めてという。ネット販売にも取り組み、地域で生み出されるシルクブランドの知名度アップを図る。 富岡シルクの製品は富岡製糸場内の売店で販売しているが、商品構成の全体像が分かりにくかった。売店以外は主に加入業者が個々に販売の努力を重ねていたが、協議会としてパンフレット作製や通信販売を手掛けることで、今後の販路拡大につなげる考え。

パンフレットは、協議会オリジナルのネクタイ、スカーフ、ストールのほか、加入業者が手掛けるスキンケアクリーム、洗顔ブラシ、マフラー、布団などを紹介。富岡製糸場や養蚕の歴史、シルクの特長や国産品の希少性も巻頭4ページを使ってPRしている。2万部作製。製品購入者に配り、リピーター獲得を目指す。

富岡製糸場(富岡市) 田島弥平旧宅(伊勢崎市) 高山社跡(藤岡市) 荒船風穴(下仁田町)