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「富岡製糸場と絹産業遺産群」Web

世界遺産登録へ団結 藤岡の高山社跡 県と市が住民説明会

高山社の意義をあらためて確認した地元説明会
高山社の意義をあらためて確認した地元説明会

藤岡市高山の国指定史跡「高山社跡」が世界遺産候補「富岡製糸場と絹産業遺産群」の構成資産に選定されたことを受け、県と藤岡市は9日夜、同市の高山下組公会堂で地元説明会を開いた。約20人の地元住民が高山社の業績や保存の心構えについて学んだ。

市教委の長瀬義信教育部長が「世界遺産登録への準備をさらに進めるため、地元の意見を参考にさせてもらいたい」と協力を求めた。

県世界遺産推進課の古沢勝幸課長補佐は世界遺産登録のメリットや守るべき義務、4つの構成資産の関係性を説明。「世界遺産に登録されれば、高山地区が育ててきたものが世界の宝になる」と訴えた。

市の担当者は高山社跡の見学者が急増していると報告、検討中の保存管理計画や景観計画について説明した。

住民は「地元に情報をもっと提供して」「周辺の竹林を伐採して桑畑があった昔の景観を取り戻してほしい」といった要望を寄せていた。

別の構成資産の田島家住宅(伊勢崎市境島村)でも同様の説明会が先月開かれた。

富岡製糸場(富岡市) 田島弥平旧宅(伊勢崎市) 高山社跡(藤岡市) 荒船風穴(下仁田町)