高山社の業績に光 子ども向けに紙芝居 藤岡「絵巻の会」 実演法指導や貸し出し
- 掲載日
- 2012/03/23
明治、大正期に多野藤岡地域から全国に養蚕技術を広めた「高山社」の存在を子どもたちに知ってもらおうと、藤岡市の地域活性化グループ「上州ふじおか絵巻の会」(富岡智子会長)は、市総合学習センターで製作したばかりの紙芝居を使った講習会を開いた。市民約20人が読み手となれるよう、紙芝居の実演方法を学んだ。
講習会は「子どもたちに伝えたい高山社」と銘打ち、完成して間もない紙芝居「まゆダーマンの『養蚕改良高山社』」の普及を目的に開かれた。絵巻の会の会員が紙芝居を実演し、登場人物の個性に合わせて読み方を変えるこつなどを紹介した。
高山社の顕彰団体「高山社を考える会」の会員による講演会も行われ、同社の概要や業績が説明された。
富岡会長は「講習会に来ていただいた市民全員に楽しんでもらえた。引き続き企画していきたい」と意気込んでいる。
絵巻の会は藤岡の歴史を語り継ぎ、地域を活性化させるため2006年7月に発足。国指定史跡「高山社跡」(同市高山)も含まれる富岡製糸場と絹産業遺産群の世界遺産登録を目指し、紙芝居30セットを作って希望団体に貸し出している。
紙芝居の問い合わせは富岡会長(電話090・8857・1713)へ。