富岡製糸場は準備最終段階 文化庁が説明
- 掲載日
- 2012/04/24
文化庁の諮問機関である文化審議会部会の世界文化遺産特別委員会は23日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産暫定リストに記載された本県の「富岡製糸場と絹産業遺産群」など10候補の世界遺産委員会への推薦準備状況や保全状況などを審議した。文化庁は、本年度の推薦を目指している同遺産群の推薦書案について「仕上げに向けたブラッシュアップが重要」として、準備が最終段階にあることを説明した。
文化庁記念物課の小林万里子・世界文化遺産室長は、国の文化財指定が済んでいない田島弥平旧宅(伊勢崎市)は「8月ごろの史跡指定を予定して準備し、これを持って法的保護も完結する」と語り、4資産の個別、包括的な保存管理計画もほぼ完成していることを指摘した。