「高山社」の功績知って 家族連れが座繰り体験 あすまでららん藤岡 人物、施設パネルで紹介
- 掲載日
- 2012/05/04
座繰りを体験する子ども
明治、大正期に多野藤岡地域から全国に養蚕技術を広めた「高山社」の存在を多くの人に知ってもらおうと、養蚕資料展が3日、藤岡市のららん藤岡で始まった。家族連れらがパネル写真を通じて同社の業績を学ぶとともに、繭から糸を引く座繰り体験を楽しんでいる。5日まで。
「『高山社』を世界遺産に」をキャッチフレーズに、顕彰団体の高山社を考える会が初めて企画した。近代養蚕法「清温育(せいおんいく)」を考案した高山長五郎をはじめとした同社に関する人物や施設、養蚕実習の様子などを紹介したパネル47点を展示。生きた蚕や繭、養蚕道具も多数並んでいる。
上州座繰り体験では、富岡製糸場世界遺産伝道師協会員の指導を受けながら、家族連れが座繰り器を使って繭から糸を引いた。
期間中、5日午後1時からは、藤岡市の地域活性化グループ「上州ふじおか絵巻の会」が紙芝居「まゆダーマンの『養蚕改良高山社』」を実演する。
大型連休に合わせ、国指定史跡「高山社跡」(同市高山)でも3日から5日まで、春の説明会が行われ、考える会のメンバーが解説ボランティアとして協力している。