世界遺産化後押しを 本県関係国会議員へ要望 県市長会
- 掲載日
- 2012/06/07
県市長会(会長・清水聖義太田市長)は6日、都内のホテルで本県関係国会議員との朝食会を開き、12市が抱える諸課題の国への要望について説明、協力を求めた。懇談では「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界文化遺産登録が話題に上り、自民党の小渕優子衆院議員は「7月12日をめどに富士山と鎌倉に次ぐ候補地が決定していくのだと思っている」と今後の見通しについて言及した。
文化庁は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)への世界文化遺産の推薦候補を決める文化審議会世界文化遺産特別委員会を7月12日に開き、同遺産群の推薦を諮る方針で、特別委は推薦を了承する見通し。
市長会からは11市長が、国会議員は11人が出席。市長会側が世界文化遺産の早期登録のための後押しを要望したのに対し、複数の議員が登録実現に向けて政府に働き掛けていく意向を示した。
市長会の共通要望は(1)原発事故による放射性物質汚染対策(2)大震災を踏まえた今後の施策(3)地方行財政の充実強化(4)福祉行政の充実(5)生活環境の整備促進―が柱。このほかに各市が個別の要望を伝えた。