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「富岡製糸場と絹産業遺産群」Web

南側崩落の富岡製糸場保護 来月上旬にも応急工事 富岡市

のり面が崩落した富岡製糸場の南側
のり面が崩落した富岡製糸場の南側

世界文化遺産登録を目指す国史跡「旧官営富岡製糸場」の南側を流れる鏑川ののり面の一部が崩落した問題で、富岡市は史跡保護のため、8月上旬にも崩落対策の応急工事に着手することを決めた。崩落場所は史跡区域外だが、文化庁や県との協議の結果、放置すれば上にある製糸場の建物に影響が及ぶ可能性があることから、文化財保存事業の一環として国の補助金を受けて処置を急ぐ。

市によると、現場は製糸場の敷地南側にある高さ約25メートルののり面の中腹で、1月に幅15メートル、高さ5メートルにわたって崩落。市と県が対応を協議していた5月中旬にも、周辺のもろくなった部分が崩れた。製糸場への被害はなかった。

製糸場周辺では関連するとみられるれんが遺構が見つかったため、市は文化財調査と応急工事を終えてから、再発防止に向けた恒久的な補強工事を検討する。

応急工事の事業費は約1500万円。文化財保存事業として国が半額を補助し、県と市が4分の1ずつ負担する。

鏑川の岩壁はもろく、片倉工業が製糸場を所有していた時にも崩れ、1995~98年度に歴史的重要遺産の保全・整備事業として、県と市が補助金を出してモルタル吹き付け工事をしていた。

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