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「富岡製糸場と絹産業遺産群」Web

絹遺産群を推薦 文化審が正式了承

文化審議会は24日、2014年の世界文化遺産登録を目指す本県の「富岡製糸場と絹産業遺産群」を国連教育科学文化機関(ユネスコ)に推薦することを正式に了承した。同遺産群の推薦は12日の同審議会特別委員会で認められている。正式了承を受けて、近く開かれる関係省庁連絡会議で政府が推薦を決め、9月までに暫定推薦書を、来年1月をめどに正式版をユネスコに提出する。

この日の文化審世界文化遺産・無形文化遺産部会(部会長・西村幸夫東大副学長)は非公開で開かれた。事務局の文化庁によると、部会委員からは、同遺産群は単に日本の近代化を担った富岡製糸場というだけでなく、背後の養蚕技術も含めた産業技術史として捉えている点がユニークで、非常に普遍的な説得力があるのではないかと評価する意見が示されたという。 候補名称について、英語名は意見がなかったが、日本語名は別の選択肢の検討を指摘する委員もおり、文化庁は県と相談していく。

県世界遺産推進課は「近く文化庁を訪れ、特別委と部会で指摘された推薦書の課題を確認し、9月の提出に向けて指導を受けていきたい」と説明した。

富岡製糸場(富岡市) 田島弥平旧宅(伊勢崎市) 高山社跡(藤岡市) 荒船風穴(下仁田町)