記念貨幣に富岡製糸場 来年発行
- 掲載日
- 2012/08/29
地方自治法施行60周年を記念し、2008年度から全都道府県にちなんだ貨幣を順次発行している財務省は28日、世界文化遺産への登録を目指している「富岡製糸場」をテーマにした本県の図柄を発表した。千円硬貨に製糸場の東繭倉庫と工女、五百円硬貨には製糸場が操業を開始した「明治5年」と記された東繭倉庫のキーストーン(要石)と工女をデザインした。
千円硬貨は彩色を施したカラーコインで10万枚発行予定。素材に純銀を使用し、特殊な技術で製造することから販売価格は6千円。来年6月ごろ造幣局で申し込みを受け付ける。五百円硬貨は来年7月ごろ、金融機関の窓口で500円と引き換える。
富岡市の岡野光利市長は「ことしは製糸場の創業から140周年、そしてユネスコ世界文化遺産への推薦が正式に決定した記念すべき年。記念貨幣に製糸場がデザインされたことに縁を感じ、ありがたく思う」と喜んだ。