世界遺産 6割期待 伊勢崎 市が境島村調査
- 掲載日
- 2012/09/04
田島弥平旧宅が世界遺産登録に向けて動きだしたのを受け、伊勢崎市が地元の境島村の住民意識調査を行ったところ、世界遺産登録に関して、「期待している」(どちらかといえばを含む)が60%に上ったことが3日、同市のまとめで分かった。地域別では旧宅のある利根川右岸側の住民は67%だったが、左岸側は52%と温度差もみられる結果となった。
世界遺産効果として期待している点を二つまで挙げてもらったところ、「経済効果や地域の活性化」44%、「生活基盤の整備推進」41%、「島村養蚕文化の継承」26%の順となった。「観光客の増加」は14%だった。
一方、課題では「案内所やトイレなどの施設不足」41%、「住民プライバシーの保護」31%、「地域の景観保全に向けた施策の強化」28%が多かった。
世界遺産登録に関して、「期待していない」(どちらかといえばを含む)は12%、「どちらともいえない」は25%だった。
住民の多くが生活基盤の整備が遅れていると感じており、今後のまちづくりで期待する項目(二つまで)は「下水道の整備」50%が圧倒的に多く、「地域経済の活性化」27%、「生活道路の整備」23%などが目立った。
調査は7月、境島村地区の449世帯にアンケート用紙を配布。世帯で1人に回答してもらった。有効回答は381人、回答率85%。