解説員や展示室 市に対策要望 高山社を考える会
- 掲載日
- 2012/09/06
富岡製糸場と絹産業遺産群の世界遺産推薦が決まったことを受け、高山社を考える会(小坂裕一郎会長)は5日、構成資産の一つである「高山社跡」(藤岡市高山)に関する要望書を市に提出した。現地解説員の充実や養蚕に使用した道具などを入れる展示室の設置、市内の小中学生らを対象にした現地学習会の実施など8項目にわたる対応を求めた。
要望はこのほか▽主要道路での案内板の設置▽現地でのトイレの増設▽本登録に向けた公共施設での横断幕やパネルの設置―など。トイレについては母屋の中にある常設トイレが使われているが、市の9月補正予算で隣接する駐車場に仮設の簡易型2基が設置されることが決まっている。
世界遺産登録への機運を一層高めるために具体的な対策を書面にまとめ、初めて提出。小坂会長ら6人の役員が市役所を訪れ、新井利明市長に手渡した。
新井市長は「ここまで来られたのは皆さんの力があってこそ。要望は担当部署を中心に進めていきたい」と述べた。