富岡製糸場⇔妙義山 観光連携を強化 体験型の周遊プラン
- 掲載日
- 2012/10/05
旧官営富岡製糸場と妙義山の観光連携を強化しようと、富岡市は周遊プランの充実を図る。人気観光地でありながら距離がネックとなっていた両地域を体験イベントやツアーでつなぎ、観光客の滞在時間を延ばす作戦。11月には初の体験型バスツアー「座繰り＆草木染 伝統技法にチャレンジしよう」を企画するほか、12月下旬まで観光施設を巡るスタンプラリーも実施している。
同市によると、製糸場は約20万人、妙義山・妙義神社には約70万人が１年間に訪れている。しかし車で約30分と距離が離れているため双方の集客力を生かし切れない現状があり、観光客に足を延ばしてもらう仕掛けが必要だった。
市は本年度、周遊プラン第一弾としてスタンプラリーを実施。12月28日までに製糸場や妙義山麓などにある対象６施設のうち３施設を訪れると物産品などがもらえる。両地域を巡るスタンプラリーは初めてで、これまでに６千人超が利用している。
加えて、製糸場と妙義山では施設や景色の見学が中心になるため、観光客を飽きさせないプログラムとして"体験もの"に着目。両地域を象徴する座繰り製糸、草木染を組み入れたツアーを企画した。完成品はお土産として持ち帰ることもできる。市の担当者は「工芸体験はリピーター獲得にもつながる。１日かけて周遊するプランが定着すれば」と期待している。
体験型バスツアーは11月４日開催。高崎駅に集合し、製糸場見学と座繰り、妙義神社参拝、妙義山麓の工房での草木染を体験して松井田駅で解散する。参加費は昼食代・材料費込みで３５００円。定員40人で、申し込みは10月15日まで。問い合わせは市観光課（TEL:０２７４・６２・１５１１）へ。
