富岡製糸場140周年 繭倉庫に美しい調べ オカリナ、歌のコンサート
- 掲載日
- 2012/10/09
繭倉庫に美しい調べ オカリナ、歌のコンサート=旧官営富岡製糸場
世界文化遺産登録を目指す旧官営富岡製糸場(富岡市富岡)の創業140周年記念イベントは最終日の8日、オカリナ奏者の宗次郎さん=館林市出身=とテノール歌手の角田和弘さん=前橋市出身=が東繭倉庫でコンサートを開き、オカリナと歌の美しい音色を会場いっぱいに響かせた。
午後2時、角田さんがタキシード姿で登場。抜群の声量と歌唱力で「早春賦」や「紅葉」など日本の四季を表した曲や、イタリア歌曲の「帰れ、ソレントへ」などを披露した。
宗次郎さんは、デビュー前の10年間に1万個以上のオカリナを制作したことに言及し、持参した大小8個の音の違いを説明。オリジナル曲の「故郷の原風景」や「コンドルは飛んでいく」などを演奏した。コンサートの最後は、宗次郎さん、角田さんに加え約300人の来場者全員で、「ふるさと」を歌い上げた=写真。
藤岡市藤岡の佐野正彦さん(53)、佐登美さん(50)夫婦は「透明感のあるオカリナの音色や迫力ある歌声は素晴らしかった。最後に全員で歌えて感動した」と喜んでいた。
コンサートは「世界遺産劇場~Extra」と題して開催。イベントが開催された6~8日の3日間で、製糸場には6976人が来場した。