ユネスコ大使が富岡製糸場視察 9日
- 掲載日
- 2012/11/03
パリのユネスコ日本政府代表部の木曽功・特命全権大使が9日、世界文化遺産候補の「富岡製糸場と絹産業遺産群」を視察する。現役のユネスコ大使が同遺産群を視察するのは初めて。ユネスコ本部のあるパリで、世界遺産の推薦候補をアピールする政府代表部の大使が視察する意義は大きく、県世界遺産推進課は「よく見てもらい、その価値の高さをユネスコに伝えてほしい」としている。
木曽大使は京都で6~8日に開催されるユネスコ世界遺産条約の採択40周年記念最終会合に出席した後、本県を訪れる。
当日は4資産のうち富岡製糸場、荒船風穴(下仁田町)、高山社跡(藤岡市)を見学。養蚕、製糸の技術革新と交流により、高品質な生糸の大量生産を実現した同遺産群の価値を確認する。政府は2014年の世界文化遺産登録を目指し、9月に暫定推薦書をユネスコに提出している。