建物 10メートル以下に 高山社跡周辺藤岡市が規制
- 掲載日
- 2012/11/10
世界遺産への推薦が決まった絹産業遺産群の構成資産の一つ、高山社跡（藤岡市高山）について、同市は周辺約54ヘクタールを「重点景観計画区域」に指定する。区域内で新築や改築する建築物の高さを、同社跡（９・４メートル）を基準に10メートル以下に制限。区域内での開発行為は規模に応じて届け出を必要とする。規制は来年４月から。
市景観計画案によると、重点区域内では高さに加えて建築物外観の色彩を厳しく制限。木や竹のむやみな伐採の禁止なども盛り込んでいる。
市は開発者と事前協議をした後に届け出書を受理。規制内容に適合するかを審査し、適合しない場合は計画や設計を変更するよう指導する。指導に従わなければ、是正を勧告した上でより強制力のある変更命令を出す。
ただ、増改築する部分の延べ床面積が10平方メートル以下だったり、外観の変更がない改築、手入れのための通常の伐採行為などは届け出は不要とする。
市都市計画課によると、重点区域に予定されている地域には 20世帯以上が生活しているものの、都市計画区域外で あることから、一般住宅の 場合、現在は建築確認申請の必要がない。
