製糸場 開かれた場に カフェ、宿泊施設、読書室・・・ チェコの院生が活用策
- 掲載日
- 2012/11/27
製糸場の活用プランを説明するゼマンコヴァ教授(右から3人目)と学生
産業遺産の研究を専門とするチェコのブルノ工科大大学院建築学部のヘレナ・ゼマンコヴァ教授と同大学院生5人が、富岡市の旧官営富岡製糸場で「富岡製糸場の再生と活用」をテーマに研究成果を発表した。
ゼマンコヴァ教授は2010年に前橋市で開かれた「シルクカントリー群馬国際シンポジウム」への参加をきっかけに製糸場に興味を持ち、大学院で学生とともに製糸場の活用方法を研究。昨年12月には学生とともに製糸場を視察した。
ゼマンコヴァ教授は製糸場を芸術と産業文化のための「日本シルクセンター」と位置づけ、「国内外の観光客や産業遺産の専門家、すべての世代の地元住民に開かれた場所にしたい」と説明した。
当時の建物を保存しながらもインフォメーションセンターやカフェなど都会的なスペースを確保。従業員寮を宿泊施設にしたり、ブリュナ館に読書室や会議・セミナー室を設ける案が出席者の関心を集めた。
研究発表には製糸場や観光、まちづくりに関わる富岡市職員が出席した。