絹産業の歩み手繰る 高山社を考える会 旧碓氷社事務所を見学
- 掲載日
- 2012/11/28
高山社を考える会(小坂裕一郎会長)は絹産業遺産群の見学会を行い、会員約30人が「ぐんま絹遺産」に登録されている旧碓氷社本社事務所(安中市)などを訪れて、絹産業の歴史を学んだ。
碓氷社は1878(明治11)年に農家が組合員となって組織した県内初の組合製糸。会員は、1905(明治38)年に建てられ外観が和風の本社事務所の中に入り、洋式の構造を興味深そうに見て回った。
見学会では同事務所のほか、現在も操業している碓氷製糸農業協同組合(安中市)や流通面で絹産業を支えた碓氷峠鉄道施設(同市)、日本絹の里(高崎市)にも足を運んだ。
明治、大正時代に全国に養蚕技術を広めた「高山社跡」(藤岡市)とゆかりのある絹産業の遺産について理解を深める企画。今回が5回目で、これまでに富岡製糸場(富岡市)や荒船風穴(下仁田町)、競進社模範蚕室(埼玉県本庄市)といった県内外の関連施設を見学している。