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「ググっとぐんま観光キャンペーン」 関西、外国に熱視線 製糸場、温泉自然売り込み

入場者が増えた旧官営富岡製糸場。来年の観光キャンペーンに期待を寄せる
入場者が増えた旧官営富岡製糸場。来年の観光キャンペーンに期待を寄せる

7~9月の「ググっとぐんま観光キャンペーン」の期間中、県内観光地はさまざまな集客活動を展開、目立つ成果を上げたところもあった。昨年の群馬デスティネーションキャンペーン(DC)で観光振興への機運は全県的に盛り上がっているが、集客に結び付けるには試行錯誤が続きそうだ。

◎8カ月で並ぶ

世界遺産登録を目指す旧官営富岡製糸場(富岡市)。推薦決定を受けて入場者が増え、本年度の入場者数は11月までの8カ月間で前年度に並ぶ見通しだ。富岡市は「報道を通じて全国的に知名度が上がったのが要因」と分析する。

県は来年10~12月の観光キャンペーンで製糸場を重点的にPRする方針で、市はさらなる増加を期待する。

「ググっとぐんま」の期間中、県内の主要9温泉地で唯一、宿泊客、日帰り客とも前年を上回った草津温泉(草津町)は、来年2月まで「感謝キャンペーン」を展開する。「冬の閑散期を乗り越え、春の行楽シーズンにつなげる」(草津温泉観光協会)のがねらいという。

丸沼高原(片品村)では、日本製紙 総合開発丸沼高原事業部が運営するロープウエー、オート キャンプ場の入り込み客が5~11月に前年比17%増となった。星空鑑賞 を目的としたロープウエーの夜間運行や 関西方面への営業強化が奏功したという。釜田真一郎 総支配人は「台湾などからのインバウンド(訪日外国人誘致)にも力を入れる」としている。

◎「またDCを」

県観光物産国際協会の田村亮一理事長は「東南アジアや欧米へのインバウンドをより積極的に取り組みたい。できれば5年後くらいにまた群馬DCを開きたい」と話している。

富岡製糸場(富岡市) 田島弥平旧宅(伊勢崎市) 高山社跡(藤岡市) 荒船風穴(下仁田町)