富岡製糸場や蚕糸絹業学ぶ 伝道師養成講座始まる 県庁
- 掲載日
- 2012/11/30
メモを取りながら講義を聴く参加者
県と富岡製糸場世界遺産伝道師協会(近藤功会長)による伝道師養成講座が29日、県庁で始まった。世界文化遺産登録を目指す「富岡製糸場と絹産業遺産群」や蚕糸絹業について、県内外の受講生35人が、1日まで3日間の講義や現地研修で学び、今後の伝道師活動に生かしていく。
初日は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産の概要や養蚕、製糸業の基礎知識について、県世界遺産推進課の職員と同協会員が講義した。同課の松浦利隆課長は、世界遺産の価値を厳密に審査するユネスコの現状を踏まえ、富岡製糸場と絹産業遺産群は、高品質な生糸の大量生産を実現した養蚕、製糸の技術革新と世界的な技術交流を価値に掲げていることを話した。
2日目は、世界遺産候補の4資産をバスで巡り現地研修。最終日は県庁で、外部講師の講義やグループ討論、伝道師活動の説明を行う。講座修了後、受講生は伝道師として、同遺産群の世界遺産登録に向けた普及、啓発活動を展開していく。