高山社の功績 幅広く 来月9、10日 シンポ 企画展 絹遺産ツアー 俳句ラリー シルクカントリーin藤岡
- 掲載日
- 2013/01/21
世界文化遺産候補の高山社跡
世界に誇る本県の絹遺産の歴史や価値を知ってもらおうと、「シルクカントリーin藤岡」が2月9、10の両日、世界文化遺産候補「富岡製糸場と絹産業遺産群」の構成4資産の一つ、高山社跡(藤岡市高山)と県登録のぐんま絹遺産が境内にある諏訪神社(同市藤岡)を主会場に開かれる。シンポジウム「世界遺産が拓(ひら)く藤岡の輝く未来」や、高山社跡に焦点を当てた企画展、絹遺産を巡るバスツアー、俳句ラリーなど多彩な催しを展開する。
県、藤岡市、フィールドミュージアム「21世紀のシルクカントリー群馬」推進委員会、上毛新聞社などの主催。
9日に2コースに分けて行う「世界遺産候補&ぐんま絹遺産などを巡るスタディーバスツアー」のうち、絹遺産コースは藤岡市役所を発着点に高山社と関係がある競進社模範蚕室(埼玉県本庄市)、高山社跡、町田菊次郎生家宅などを解説付きで巡る。藤岡歴史館では企画展「『高山社』と藤岡の『ぐんま絹遺産』」を見学する。先着40人(要申し込み)。参加費1500円。もう一つの世界遺産候補コースは募集を締め切った。
高山社跡では養蚕教育機関として、失敗が少なく高品質な繭が生産できる養蚕技術「清温育」を全国に広めた高山社の功績と、分教場に関する企画展を2日間開催。地元の「高山社を考える会」(小坂裕一郎会長)が解説する。
シンポジウムは諏訪神社参集殿で10日午後1時から、法政大の田中優子教授が「江戸文化と絹」をテーマに講演。田中教授や小坂会長ら4人がパネル討論する。先着250人(要申し込み)。会場では同日午前11時~午後1時、絹産業遺産群とぐんま絹遺産の特別展を開き、写真やパネル、模型で紹介。藤岡に支店があった呉服問屋の三井越後屋が江戸時代に諏訪神社に奉納した宮神輿(みこし)も特別公開する。
同日の俳句ラリーは、参加者40人(先着、要申し込み)が同神社から市内のぐんま絹遺産を午前にバスで巡り俳句を作る。午後はシンポジウムに参加して絹遺産に理解を深める。 両日に先立ち、藤岡歴史館で企画展を今月26日から開催。バスツアー以外は参加無料。
バスツアーと俳句ラリーの申し込みは県観光物産国際協会(TEL:027・243・7274)、シンポジウムは上毛新聞社事業局(TEL:027・254・9955)へ。