地域の文化財住民で守ろう 田島弥平旧宅で防火訓練
- 掲載日
- 2013/01/26
田島弥平旧宅で放水する消防署員
文化財防火デー(26日)を前に伊勢崎市境島村の田島弥平旧宅で25日、境島小の児童らも参加して防火訓練が行われた。弥平旧宅は昨年9月、国史跡に指定され、世界遺産候補の「富岡製糸場と絹産業遺産群」の構成資産の一つにもなったことから、今回初めて地域住民も参加して、バケツリレーや消火器の操作法などを学んだ。
境島小の児童22人が弥平旧宅を見学で訪れた際、敷地内から出火したという想定。発煙筒がたかれ、児童らは煙に驚きながら避難誘導された。ぐんま島村蚕種の会員らは史料の運び出しや消火器を使った初期消火に取り組んだ。最後にポンプ車による放水が行われた。
当主の田島健一さん(83)は「文久3年に建てられた母屋は、ことし築150年の節目にあたる。地域のみなさんと訓練することで、あらためて火の用心の大切さを再認識した」と話した。