養蚕の歴史触れて 17日まで 藤岡歴史館で企画展 市内8絹遺産や高山社跡を紹介
- 掲載日
- 2013/01/27
桑の葉を刻むための道具「福嶋式桑刻機」などが飾られた会場
本県の絹遺産の歴史や価値を知ってもらうイベント「シルクカントリーin藤岡」(2月9~10日)の一環として、藤岡歴史館(藤岡市白石)で26日、企画展「高山社と藤岡のぐんま絹遺産」が始まった。世界文化遺産候補「富岡製糸場と絹産業遺産群」の構成4資産の一つ「高山社跡」(同市高山)と、昨年11月にぐんま絹遺産に登録された市内八つの絹遺産についての資料42点が来場者の関心を集めている。2月17日まで。
藤岡出身の発明家、福嶋元七が明治期に改良を加えて専売特許を取得した桑の葉を刻むための道具「福嶋式桑刻機」や、高山家の親族から市が譲り受けた高山長五郎の肖像画が並ぶ。
高山社跡に加え、昨年11月、新たにぐんま絹遺産に登録された「諏訪神社宮神輿」や「町田菊次郎生家宅」といった市内の絹遺産もパネルで紹介している。
藤岡歴史館の企画展は期間中無休。午前9時~午後5時。入場無料。問い合わせは同館(TEL:0274・22・6999)へ。
「シルクカントリーin藤岡」は2月9、10の両日、高山社跡や諏訪神社(同市藤岡)を主会場に開催する。県、藤岡市、フィールドミュージアム「21世紀のシルクカントリー群馬」推進委員会、上毛新聞社などが主催。シンポジウムや高山社跡に焦点を当てた企画展、絹遺産を巡るバスツアー、俳句ラリーといった多彩な催しが行われる。