上毛新聞社「21世紀のシルクカントリー群馬」キャンペーン

上毛新聞社Presents
「富岡製糸場と絹産業遺産群」Web

製糸場の暮らし間近に 富岡で出土品展開幕

富岡市内での発掘調査の成果を間近で見られる出土品展
富岡市内での発掘調査の成果を間近で見られる出土品展

縄文~奈良・平安期の遺跡と旧官営富岡製糸場で富岡市教育委員会が実施した発掘調査の成果を公開する「富岡市内出土品展」が8日、市立美術博物館で始まった。縄文時代後期の配石墓を復元展示するほか、製糸場内での暮らしをしのばせる皿やガラスびんなどを間近で見ることができる。17日まで。

製糸場では現在、場内北東部の社宅付近で工女寄宿所跡などを調査しており、赤れんがの遺構などが見つかっている。会場では花壇の縁石として再利用された陶器の繰糸鍋や生活品を展示している。

遺跡では、弥生時代中期としては県内最大級の集落が見つかった上高田社宮子原遺跡、住居跡や配石墓が見つかった中里下原遺跡、中里中原遺跡、上高田稲葉上遺跡の4カ所の調査成果を公開する。

出土品展では土器などの遺物約200点のほか、出土状況を示す写真も紹介する。  関連行事として9、10日は、つるかご作り、まが玉作りの無料体験コーナーを開設。市教委による遺跡説明会が10、17日に開かれる。

富岡製糸場(富岡市) 田島弥平旧宅(伊勢崎市) 高山社跡(藤岡市) 荒船風穴(下仁田町)