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「富岡製糸場と絹産業遺産群」Web

製糸場に音声ガイド 5言語 外国人対応を強化 富岡市

旧官営富岡製糸場の世界文化遺産登録に向けて富岡市は、製糸場での音声ガイド機器導入や国際交流員採用、観光バス用駐車場整備などに取り組むため、世界遺産登録推進事業として計2億400万円を2013年度当初予算案に計上した。世界遺産登録の可否を審議する世界遺産委員会が来年夏に迫る中、外国人への対応を含めた観光客の受け入れ態勢を整える。

音声ガイドはハンディータイプの機器で、製糸場の建物について自動音声で解説する。案内板だけでは伝えきれない情報を提供し、定時解説を行っている解説員の負担軽減につなげる。コンテンツ制作費とガイド機200台分として約1千万円を計上。音声は日本語のほか英語、仏語、中国語(2種類)の計5言語に対応する。

国際交流員は富岡製糸場で1人を採用する。配属は夏以降で、製糸場で外国人観光客のもてなしを担当するほか、仏語で書かれた製糸場関連資料の翻訳にも携わる。製糸場がフランスからの技術協力で建設されたことから、日・英・仏の3カ国語を話せるフランス人を予定。自治体国際化協会から派遣してもらう。

また観光バス待機所としての駐車場を約2キロ離れた旧東部社会福祉センター跡地(富岡市内匠)に整備。製糸場周辺の駐車場の混雑緩和を図る。

富岡製糸場(富岡市) 田島弥平旧宅(伊勢崎市) 高山社跡(藤岡市) 荒船風穴(下仁田町)