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製糸場と ご一緒に 絵手紙訪ね街中を散策 富岡 商店や民家44カ所

「絵手紙で街めぐり」パンフレットを持つ石井さん=富岡市富岡の土産店「ふれあいショップ和」
「絵手紙で街めぐり」パンフレットを持つ石井さん=富岡市富岡の土産店「ふれあいショップ和」

富岡市の中心商店街に絵手紙を飾る「絵手紙で街めぐり」プロジェクトが10日から始まる。地元商店街と、富岡、高崎、藤岡各市と下仁田町の絵手紙グループが連携し、富岡製糸場周辺の商店や民家計44カ所に小さな絵手紙ギャラリーを開設。絵手紙を長期にわたり常設展示する珍しい試みだ。商店に絵手紙愛好者や観光客を呼び込み、街中を散策してもらうことで商店街の活性化につなげる。

富岡製糸場への観光客は日増しに増えているが、商店街は素通りされてしまい、いかに街中の回遊性を高めるかが課題。絵手紙愛好者は全国的なネットワークを持っており、結束力と行動力に着目した富岡市が音頭を取り、市内や近隣地域で精力的に活動している絵手紙グループと地元商店街に連携を呼び掛けた。

商店街44カ所のミニギャラリーのほか、常設展示場3カ所をつくり、上信電鉄の車両内に絵手紙を掲示する「絵手紙列車」を運行。商品が抽選で当たるスタンプラリーも予定する。  街めぐりには絵手紙昌の会、友絵クラブ、小野絵手紙教室、糸車の会、高崎絵手紙サークル、下仁田絵手紙の会、藤岡平井公民館教室の7団体に所属する約160人が協力する。

商店街では2月中旬から順次、作品掲示が始まった。製糸場近くの土産店「ふれあいショップ和(なごみ)」を切り盛りする石井和子さん(66)は昌の会メンバー。これまでも絵手紙仲間が来店してくれたが、「街全体の取り組みだから輪がさらに広がる」と期待する。富岡商店街連合会の春田充雄会長は「商店街としても大歓迎」と話している。

オープニングイベントは10日午前10時から宮本町中央ポケットパークで。常設展示場3カ所で絵手紙づくりワークショップ(午前11時~午後2時)を開く。問い合わせは事務局(電話0274・62・5439)へ。

富岡製糸場(富岡市) 田島弥平旧宅(伊勢崎市) 高山社跡(藤岡市) 荒船風穴(下仁田町)