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県産絹 桜の装い 避難の障害者 手作り装飾品発表 前橋

女性の興味を引く県産絹の桜染めストールやコサージュ
女性の興味を引く県産絹の桜染めストールやコサージュ

「ぐんまのシルクとバラ染め展」が4月8日まで、前橋市川原町のはな工房花カフェで開かれている。福島第1原発事故で高崎市に避難中の知的障害者支援施設「光洋愛成園」(福島県富岡町)の入所者が、本県産絹を富岡製糸場の桜で染めて作ったコサージュとストールを出品し、桐生市の染織作家、板野千恵さん(57)のバラ染めストールも並んでいる。

愛成園は2005年から園内の工房で、入所利用者が富岡町の桜を使った桜染め商品を作っていた。避難先の国立のぞみの園でも昨春、工房復活へ動きだし、今月2日に亡くなった群馬の絹活性化研究会会長の高橋和夫さんや板野さんの協力で、製糸場の桜の葉を使った作品に取り組んでいる。

福島時代のコサージュは絹と化学繊維を使っていたが、現在は本県産ブランド絹「ぐんま200」の生地2枚で制作。会場には桜染めした淡いピンクのコサージュ、ストールと、バラ染めの茶色いストールが並び、女性の興味を引いている。

寺島利文施設長は、知的障害者5、6人が週2回ほど染めている現状を紹介し、「数は簡単に増やせないが、売れると励みになる。多くの人に見てほしい」と話している。  火曜定休。問い合わせは同カフェ(電話027・234・0051)へ。

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