養蚕指導の拠点高山社役割学ぶ 藤岡
- 掲載日
- 2013/03/17
藤岡市の高山社を考える会(小坂裕一郎会長)の勉強会が藤岡公民館で開かれ、会員ら90人が高山社分教場の役割や建物の特徴を学んだ。
考える会調査部会の関口覚会長は、高山社を養蚕指導の拠点として、周辺に多くの分教場が設置されたと説明。分教場は授業料を徴収しなかったため、「貧しい農民も学ぶことができ、養蚕技術が地域に広まった」と強調した。
また、県文化財保護審議会の村田敬一専門委員は、かつて分教場として使われた民家調査の結果を報告。蚕室を暖めるための火鉢を置く火炉や、換気のための天窓など「当時の養蚕施設に特徴的な構造が現在も確認できた」と紹介した。