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「富岡製糸場と絹産業遺産群」Web

映画化で登録後押し 製糸場描いた歴史小説 富岡でシンポ、協力訴え

俳優による「かわたれの槌音」の朗読劇
俳優による「かわたれの槌音」の朗読劇

富岡製糸場の建設過程を描いた歴史小説「かわたれの槌音(つちおと)」の映画製作推進シンポジウムが24日、富岡市生涯学習センターで開かれた。俳優による朗読劇などを通じ、約50人の参加者が映画製作や製糸場について理解を深めた。

シンポジウムは製作準備委員会(高橋伸二委員長)が企画。原作者の田村貞男さん、映画監督の桜井真樹さん、富岡製糸場世界遺産伝道師協会会長の近藤功さんが映画製作への協力を呼び掛けた。ゲストの岡野光利市長は「映像化することで製糸場が建設された状況が理解しやすくなる」と期待を込めた。

「かわたれの槌音」のシナリオを俳優が朗読。日本が近代化を実現した一方、植民地政策の犠牲になったハワイ王朝を例に製糸場の役割を紹介した。前橋と富岡の愛好グループによるハワイアンフラも披露された。

製作準備委員会は今後、出演者やスタッフを募集。「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界遺産登録の可否が審議される来年夏の映画完成を目指している。

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