世界遺産目指し近藤さん講演 伊勢崎
- 掲載日
- 2013/04/08
講演する近藤会長
富岡製糸場とともに世界遺産登録を目指す田島弥平旧宅がある伊勢崎市の境島村公民館で7日、講演会「目指せ!世界遺産の伊勢崎」と、製糸場 を題材にした映画「はじめの始まり ブリクとシマン」の上映会が開かれ、住民60人が参加した。
講師を務めた富岡製糸場世界遺産伝道師協会の近藤功会長は、境島村の隣村、血洗島(現深谷市)出身の渋沢栄一が富岡製糸場設立に関わり、れんが製造では深谷の瓦職人が関わったことを説明。田島弥平がやぐら付き養蚕農家の原型を考案し、弥平の元で学んだ高山長五郎が養蚕技術「清温育」を完成させた経緯を語った。
近藤会長は「 日露 戦争の戦費の多くは絹が支えたと言える。日本の絹 輸出、生産量は世界一となった。米国に輸出された絹は ストッキングに使われ、世界のファッションを変えた」と強調した。