絹産業遺産群の英文推薦書公開 文化庁
- 掲載日
- 2013/04/09
世界文化遺産登録を目指す「富岡製糸場と絹産業遺産群」について、文化庁は8日までに、政府がことし1月末に国連教育科学文化機関(ユネスコ)に提出した英文推薦書をホームページで公開した。全9章で構成される推薦書約240ページと概要版10ページが閲覧できる。日本語版を含め、推薦書の内容が公開されたのは初めて。
推薦書の第5章「資産の保護管理」では、普遍的な価値を理解してもらうため、世界遺産候補の4資産だけでなく、本県の絹産業遺産群を取り上げている。碓氷峠鉄道施設や富沢家住宅、旧碓氷社本社事務所、養蚕用具など県が登録する「ぐんま絹遺産」も写真付きで紹介。これら有形・無形の絹遺産の代表として4資産があることを説明している。
日本語版の推薦書は世界遺産登録まで公開しない方針。文化庁は「推薦書は欧米人が理解できるよう英語で書かれており、日本語はあくまで仮の訳。登録が決まっていない審査段階では(日本語版は)公開しにくい」としている。