ユネスコから里帰り パリで世界遺産登録をアピール 16日まで県庁 県産繭のオブジェ展示
- 掲載日
- 2013/04/11
県庁を訪れた(左から)上村さん、作品を手掛けた山本さん、梶木さん、太田さん
昨年11月、パリの国連教育科学文化機関(ユネスコ)本部でのイベントに出展された、県産繭を使ったオブジェの展示が10日、県庁1階の県民ホールで始まった。同日、制作者で国際フラワーアレンジメント協会県支部長の山本早苗さん(安中市板鼻)らが、大沢正明知事を訪問した。展示は16日まで。
ユネスコ本部でのイベント「花と平和の祭典」は同協会が主催し、国内各地の協会支部がブースを出展した。県支部は「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界遺産登録を後押ししようと、繭玉をふんだんに取り入れ、反物で飾った器を使って、繭と絹をPRした。
作品を前に、山本さんは「ずっと群馬に住んでいるので『故郷から世界遺産を』との思いを形にした」と振り返る。
展示に際して大沢知事がメッセージを寄せたことを受け、山本さんと同協会長の梶木敏巳さん、理事長の上村良子さん、協会公認フラワーコーディネーターの太田友子さん(高崎市飯塚町)が県庁を訪問した。
太田さんは「現地では『買いたい』という人もいた。多くの人にすてきだと思ってもらえたと思う」と手応えを話した。梶木さんは「世界遺産登録を願う思いがあったので会場としてはぴったり。メッセージはありがたかった」と感謝した。