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絹づくしの部屋 提案 壁紙、カーテン、布団、化粧水… ホテル木暮を6月改装 アパートメント・プロ

「シルクづくし」に改装される客室
「シルクづくし」に改装される客室

生糸が素材の壁紙を施工販売する、住宅建築のアパートメント・プロ(伊勢崎市安堀町、武井千秋社長)は、内装材やアメニティーをシルク関連製品でそろえる「シルクづくしの部屋」事業を始める。第1弾として老舗旅館、ホテル木暮(渋川市伊香保町伊香保)の一室を6月にも改装する。関連商品を手掛ける県内業者に事業への参加を呼び掛けている。

同社の壁紙は、蚕が最初に吐き出す糸「きびそ」を和紙に張った製品。県内蚕糸業の窮状を知った武井社長が、生糸需要の拡大につなげようと4年前に製品化した。「シルクづくしの部屋」として関連商品をパッケージで販売すれば、需要創出効果が高まると判断した。

ホテル木暮は武井社長の打診を受け、露天風呂付きの客室の改装を決めた。壁紙を内壁や天井に張り、カーテンや布団、部屋着、下着類をシルク製に取り換える。せっけんや化粧水などアメニティーもシルク由来のものにする。

若女将の木暮美奈子さんは「富岡製糸場を観光する宿泊者が増えており絶好のタイミング。群馬の旅館で群馬特産のシルクのよさを感じてもらいたい」と期待。評判が良ければ、アメニティーの販売や別の客室の改装を検討するという。

武井社長はホテル木暮を皮切りに、国内外で事業展開する考え。「県内の養蚕の火を消さないためには需要をつくることが必要。志をともにできる仲間を募りたい」と話している。問い合わせは同社(TEL:0270・22・1228)へ。

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