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「富岡製糸場と絹産業遺産群」Web

絹の夢 共に紡ぐ 日本絹の里(高崎) シルク博物館(横浜) 27日姉妹提携 横浜で記念展

県立日本絹の里(高崎市)とシルク博物館(横浜市)は27日、相互に情報交換して展示を充実させ、蚕糸絹業の振興につなげるため姉妹提携する。同日から6月9日まで、提携記念の特別展「夢を紡いだシルク~『蚕の国』群馬と『シルクの街』横浜~」をシルク博物館で開き、「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界文化遺産登録運動や、幕末の開港後に生糸を輸出した横浜の歴史を紹介する。

日本絹の里を運営する県蚕糸振興協会(村上毅理事長)とシルク博物館の運営法人、シルクセンター国際貿易観光会館(西田義博会長)が27日、同博物館で姉妹提携に調印する。絹の里は2009年に京都市の西陣織会館と提携しており、今回で2館目。相互の収蔵品や人材、情報を生かして絹関連の各種展示や講座で市民の関心を高め、絹需要の増大を図る。

シルク博物館は、神奈川県庁近くに1959年開館したシルクセンター内にあり、絹の歴史や生産技術、工芸品などを紹介している。教育現場への蚕の卵販売、年2回の特別展、蚕の観察や糸繰り体験をする夏休み親子教室、真綿作り実演もしている。

提携記念特別展では、同博物館や横浜開港資料館が所蔵する生糸輸出で栄えた横浜の資料や富岡製糸場の生糸商標、現代の蚕糸絹業グループが生産する純国産絹製品、本県から絹産業遺産群4資産の模型やパネル、座繰りの模型、繭クラフト、桐生織の着物などを出品する。

日本絹の里では11月9日から12月9日まで、提携記念特別展「世界につながる日本のシルクロード~群馬のシルクと横浜港~」を開く。

シルク博物館の特別展入館料は一般700円、65歳以上300円、高校・大学生200円、小・中学生100円。月曜休館(29日、5月6日は開館し、翌日休館)。問い合わせは同館(TEL:045・641・0841)へ。

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