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4日までに評価勧告 富士山、鎌倉の世界遺産登録 イコモス 富岡製糸場に影響 

文化庁は26日、世界文化遺産への登録の可否が6月に決まる「富士山」と「武家の古都・鎌倉」について、ユネスコの諮問機関「国際記念物遺跡会議」(イコモス)による評価結果の勧告が5月3日夕方から4日未明に同庁に通知されるとの見通しを明らかにした。

勧告内容はパリのユネスコ世界遺産センターから日本政府ユネスコ代表部に伝達された後、外務省を通じて、同庁に通知される。時刻は日本時間で3日午後4時から4日午前4時の可能性が高く、ユネスコ側の作業次第で前後することもある。

世界遺産登録の可否は、21カ国の代表が委員を務めるユネスコ世界遺産委員会で最終決定するが、イコモスの勧告が大きく影響する。イコモス勧告と委員会での最終審議はともに、世界遺産候補を「記載(登録)」「情報照会」「記載延期」「不記載」の4段階で評価。委員会による最終決議が「記載」ではなく、「情報照会」にとどまると2014年以降の再審議となり、同年の登録を目指していた「富岡製糸場と絹産業遺産群」の審議に影響する。

県世界遺産推進課によると、イコモスは世界遺産委員会の6週間前までに勧告する。ことしの委員会は6月16日からカンボジアで開かれるため、勧告は遅くとも5月5日までに行われる見込み。

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