行楽地期待熱く GWスタート 富岡製糸場 来場者5割増 前橋こども公園 遊具に長い列
- 掲載日
- 2013/04/28
大型連休初日を迎え、大勢の人でにぎわった富岡製糸場
大型連休初日の27日、県内の行楽地は家族連れなど観光客でにぎわった。ただ、ことしは連休が平日を挟んで4月と5月に二分されていることから、高速道や新幹線では目立った混雑がなく、比較的落ち着いたスタートとなった。交通網の混雑のピークは連休後半に予想されており、各行楽地の関係者は「ことしのゴールデンウイーク(GW)は天気もよさそうなので、今後、多くの人が来てくれるのではないか」と尻上がりの来場者増を期待する。
「GW初日の来場者数としては昨年の5割増し。世界遺産への推薦決定で注目が集まっている」。富岡市の富岡製糸場課担当者は声を弾ませる。同市の旧官営富岡製糸場には県内外からカップルや家族連れら約千人が詰め掛け、解説員の説明を聞いたり、赤れんが倉庫前での写真撮影を楽しんだ。
家族5人で訪れた東京都の女性(68)は「解説員の話が素晴らしかった。群馬は近いし、また来たい」とにっこり。1泊して甘楽町の大名庭園「楽山園」などを観光するという。 今月6日にオープンした前橋市の前橋こども公園は、ゴーカートで最大20分待ちの行列ができるなど混雑した。公園の一部を管理する市児童文化センターの担当者は「ことしのGWは晴れる日が多そうなので、今後も来場者が増えるのではないか」と期待する。
ことしの連休は平日が3日間挟まり、連休が二つに分かれている。この影響で中之条町の四万温泉は休日は5日を除いてほぼ満室だが、平日にはまだ空きがあるという。ただ、近年は直前に予約が入ることも多く、四万温泉協会は「最終的な稼働率はいいのではないか」と楽観的な見方をする。
JR東日本によると、上越、長野新幹線は同日、上下線とも大きな混雑は見られなかった。新幹線の混雑のピークは下りが3日午前、上りが6日午後と予想されている。高速道でも県内は目立った渋滞がなく、渋滞のピークは下り線が3、4日、上り線が4、5日になる見込み。
27日に雪に見舞われた沼田市上発知町のたんばらスキーパークは「GW後半には複数のイベントを用意している。降雪でゲレンデの状態がよくなっているので、後半は多くの来場者に来てもらえるのではないか」と期待を込めた。
前橋地方気象台によると、大型連休中の県内は平日に気圧の谷が通過したり、湿った空気が入り込む影響で雨や曇りになるものの、休日は高気圧に覆われ、おおむね晴れる見込み。