絵に残す養蚕農家 安中で堀口さん 水彩で西上州描く
- 掲載日
- 2013/05/09
個展「西上州を描く」を開いている堀口さん
旧官営富岡製糸場の解説員を務める堀口貞夫さん(74)=高崎市上並榎町=の個展「西上州を描く」が13日まで、安中市松井田町の妙義山麓美術館で開かれている。新緑にあふれる製糸場の風景や、県内に点在する養蚕農家の家屋を描いた50点の水彩画が、訪れた人の目を引いている。
堀口さんは30代の時に油絵を始め、退職後に美術予備校に入って絵画を学び直して日輝会委員に推挙された。
時代の変化とともに消えゆく県内の養蚕農家の家屋を絵画の形で残したい、と精力的に制作活動に取り組んでいる。
会場には、5、6年ほど前から県内各地を訪れて描きためてきた作品が並ぶ。富岡製糸場や南牧村の養蚕農家など、絹産業遺産群に関わるものや、松井田から見た妙義山の姿など、西毛地区の生活風景を淡く明るい色彩で表現している。
午前10時~午後5時。入館料は大人600円、小中高生300円。問い合わせは同館(TEL:027・393・5500)へ。