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養蚕の歴史 知って 藤岡 記念誌 市に贈る

完成した記念誌を市に寄贈する新井会長(左から2人目)
完成した記念誌を市に寄贈する新井会長(左から2人目)

明治初期に多野藤岡地域の養蚕農家が組織した協同組合「緑埜(みどの)精糸社」の功績を広めようと活動している「緑埜精糸社記念碑建立委員会」は、作製した記念誌「緑埜精糸社の歴史」を藤岡市に50冊贈った。

新井紀義会長が市役所を訪れ、寄贈した。新井会長は「地域の農家が結集し、養蚕や製糸の先駆的な取り組みを行った緑埜精糸社について市民に知ってほしい」とあいさつ。

新井利明市長は「藤岡の養蚕の歴史を幅広くまとめてある。史料集めや編集作業にご苦労いただいたと思う。大事に活用したい」と礼を述べた。

同社は養蚕教育機関「高山社」を設立した高山長五郎が結成に関わった。記念誌は市の図書館や公民館、藤岡歴史館などに置かれ、市内にある世界文化遺産候補「高山社跡」の登録推進運動にも活用される。

委員会は、高山社跡の世界遺産登録運動を推進する市民団体「高山社を考える会」(小坂裕一郎会長)にも150冊寄贈した。

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