上毛新聞社「21世紀のシルクカントリー群馬」キャンペーン

上毛新聞社Presents
「富岡製糸場と絹産業遺産群」Web

歴史薫る深緑の峠 「アプトの道」に150人 6キロ散策、名所探訪 安中

めがね橋で、文化財インストラクターから説明を受ける参加者
めがね橋で、文化財インストラクターから説明を受ける参加者

碓氷峠の旧信越線線路敷を散策するウオーキング大会が16日、安中市松井田町坂本の遊歩道「アプトの道」で開かれた。県内を中心に150人が参加し、緑濃い峠の景色と歴史を満喫した。

参加者は2グループに分かれて出発し、同市の「峠の湯」から旧熊ノ平駅までの往復6キロ余りを歩いた。沿線の碓氷第三橋りょう(通称・めがね橋)などの名所に立ち寄り、文化財インストラクターから説明を受けた。

渋川市から夫婦2人で参加した梅原一夫さん(68)は「100年以上前に建築されためがね橋が、300万個のれんがでできていると聞いて驚いた」と満足そうだった。

安中市の「鉄道遺産群を愛する会」(矢野薫会長)が主催。国重要文化財の碓氷峠鉄道施設に関心を持ってもらおうと3年前から年2回開き、7回目を迎えた。

来年度は「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界文化遺産登録が期待されている。矢野会長は「世界遺産登録後に碓氷峠鉄道施設を追加登録してもらうことや、トロッコ列車の軽井沢への運行延伸を働きかけていきたい」と話している。

富岡製糸場(富岡市) 田島弥平旧宅(伊勢崎市) 高山社跡(藤岡市) 荒船風穴(下仁田町)