歴史薫る深緑の峠 「アプトの道」に150人 6キロ散策、名所探訪 安中
- 掲載日
- 2013/06/17
めがね橋で、文化財インストラクターから説明を受ける参加者
碓氷峠の旧信越線線路敷を散策するウオーキング大会が16日、安中市松井田町坂本の遊歩道「アプトの道」で開かれた。県内を中心に150人が参加し、緑濃い峠の景色と歴史を満喫した。
参加者は2グループに分かれて出発し、同市の「峠の湯」から旧熊ノ平駅までの往復6キロ余りを歩いた。沿線の碓氷第三橋りょう(通称・めがね橋)などの名所に立ち寄り、文化財インストラクターから説明を受けた。
渋川市から夫婦2人で参加した梅原一夫さん(68)は「100年以上前に建築されためがね橋が、300万個のれんがでできていると聞いて驚いた」と満足そうだった。
安中市の「鉄道遺産群を愛する会」(矢野薫会長)が主催。国重要文化財の碓氷峠鉄道施設に関心を持ってもらおうと3年前から年2回開き、7回目を迎えた。
来年度は「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界文化遺産登録が期待されている。矢野会長は「世界遺産登録後に碓氷峠鉄道施設を追加登録してもらうことや、トロッコ列車の軽井沢への運行延伸を働きかけていきたい」と話している。