明治の養蚕を実感 羽咋市文化協会 高山社跡の蚕室見学 藤岡
- 掲載日
- 2013/07/02
高山社跡を見学する羽咋市文化協会のメンバー
藤岡市文化協会(井上武仕会長)は1日、姉妹都市である石川県羽咋(はくい)市の文化協会(政近顕英会長)の会員16人を招いて交流会を開いた。お点前でもてなした後、市内の世界文化遺産候補、高山社跡を案内した。
両協会のメンバーは土師(どし)神社の相撲辻(土俵)と、高山社跡を見学した。養蚕のためのさまざまな工夫が詰まった高山社跡の蚕室に感心し、ガイドの解説に聞き入った。羽咋市文化協会の川崎節子さんは「建物の中を見て、明治期の絹産業を支えた養蚕の素晴らしい工夫が実感できた」と感激した様子だった。
両市は「日本三辻」と呼ばれる古来の相撲辻があることを縁に1986年に姉妹都市提携を結んだ。文化やスポーツ、祭りでの物産販売などを通して交流を深めている。 金井秀樹副市長は、一般職員だった30年前に姉妹都市締結の事務を担当していたと自己紹介。「これからも末永くお付き合いしたい」とあいさつした。
政近会長は「6年前、フジの花がきれいな5月に来た。もう一度訪れることができてうれしい」と再会を喜んだ。井上会長は「いろいろな藤岡を見てもらいたい」と歓迎した。 一行は2日に藤岡市と埼玉県境にまたがる下久保ダムや、道の駅ららん藤岡などを見学する予定。