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「富岡製糸場と絹産業遺産群」Web

未公開現場も見学 養蚕農家 碓氷製糸 製糸場 9月 日帰りバスツアー 富岡シルクブランド協議会

世界文化遺産登録を目指す旧官営富岡製糸場と連携して養蚕、蚕糸業の振興を図るため、富岡シルクブランド協議会(会長・岡野光利富岡市長)は、養蚕農家と碓氷製糸、富岡製糸場などを巡る日帰りバスツアー「ぐんまシルクロードの旅」を企画した。9月にモニターツアーを実施する。

蚕の飼育、生糸を作る工程など通常は公開されていない生産現場を見学ルートに組み入れ、日本の近代化と経済成長を支えた養蚕や製糸業に関心を持ってもらう。県や大日本蚕糸会などが後援。高崎経済大と富岡製糸場世界遺産伝道師協会が協力する。

ツアーは、富岡市内の養蚕農家で蚕の飼育を間近に見た後、富岡製糸場では通常の見学ルートからは見られない鉄水槽周辺を解説員の案内で見学。貫前神社や碓氷製糸を巡る。旅行代金は昼食、富岡産シルク製品の土産付きで1人5千円。参加者にはアンケートに協力してもらい、より内容を充実させた旅行プラン作りに役立てる。

 海外からの安い生糸や絹製品の流入で国内の蚕糸業は衰退している。同協議会は「現場の見学を通じて養蚕・製糸業の大切さを認識してもらい、国産生糸の需要拡大につなげたい」としている。

モニターツアーは9月13~25日に計9回実施し、各日先着40人。高崎駅東口を発着点とする。問い合わせはさくら 観光(電話0274・62・3611、土曜午後3時以降、日曜休み)へ。

富岡製糸場(富岡市) 田島弥平旧宅(伊勢崎市) 高山社跡(藤岡市) 荒船風穴(下仁田町)