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「富岡製糸場と絹産業遺産群」Web

座繰り体験や繭工作 絹の里が出前講座 渋川

町田さん(右)から説明を受け、座繰りを体験する子どもたち
町田さん(右)から説明を受け、座繰りを体験する子どもたち

県立日本絹の里(高崎市金古町)の出前講座が3日、渋川市北橘町の上南室農業者研修施設で開かれ、住民が講義や座繰り、繭クラフト体験を通して、蚕糸業や世界文化遺産候補の「富岡製糸場と絹産業遺産群」について学んだ。

上南室自治会(楯順士会長)が、生涯学習の一環として企画。子どもからお年寄りまで30人が参加した。

元県蚕糸技術センター所長で、地元在住の絹の里解説員、町田順一さん(62)が講師を務めた。高品質な生糸の大量生産を通して、日本の近代化や世界の絹産業の発展に貢献した同遺産群の価値や蚕から繭、生糸ができるまでを説明した。

座繰り体験で質問を受けた町田さんは「蚕は2日かけて繭を作る。農家はその間、温度管理して大切に育てる」と説明し、いい繭からいい生糸ができることを強調した。

繭工作を初めて体験した橘小6年の楯瑠花さんはウサギ作りに挑戦。繭の中のさなぎに驚きながら「繭に目や口を描くのが難しいけど楽しい」と話した。

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