「ふるさと館」増築 製糸場との周遊拠点に 甘楽町
- 掲載日
- 2013/08/15
甘楽町は宿泊・研修施設、甘楽ふるさと館(同町小幡)を増築し、観光客が食事や休憩を取るなど多目的に利用できる研修室とカフェテラスを新たに設置する。宿泊客のほか団体の日帰り観光客を受け入れ、歴史ある小幡城下町と、隣接する富岡市の富岡製糸場をつなぐ周遊観光の拠点とする。
来年にも富岡製糸場の世界遺産登録が見込まれるため、当初計画から着工を1年前倒し、来春の完成を目指す。同様に来春完成を目指して増床工事が決まっている「道の駅甘楽」と併せて整備を急ぐ。
増築部分は本館北側のスペースに設け、鉄筋コンクリート平屋建てで外観は日本家屋風。至近距離にある大名庭園「楽山園」が見えるよう、東側をガラス張りにした開放的なデザインとなる。延べ床面積250平方メートル。建物にかかる工事費は1億4千万円。
研修室は80~100人を収容でき、会議室としての利用も見込む。地元食材を生かした料理の提供も予定している。
茂原荘一町長は「世界遺産登録の波及効果を見込み、観光客が利用しやすい施設へと生まれ変わる。郷土料理を味わい、富岡甘楽を満喫してもらいたい」と話している。