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「富岡製糸場と絹産業遺産群」Web

“絹の道”つぶさに 製糸場や農家見学

養蚕農家で蚕の飼育を見学する参加者
養蚕農家で蚕の飼育を見学する参加者

養蚕や製糸の現場を巡る「ぐんまシルクロードの旅」のモニターツアーが13日、富岡市の旧官営富岡製糸場などで始まった。県内外の12人が参加し、普段見る機会がない蚕の飼育や生糸を作る工程といった生産現場を見学した。

富岡シルクブランド協議会(会長・岡野光利富岡市長)が主催。来年の世界文化遺産登録を目指す富岡製糸場と連携し、養蚕や製糸業に関心を持ってもらおうと企画した。

参加者は最初に富岡市桑原の養蚕農家、高橋純一さん(64)の蚕室を訪れ、桑の葉を食べる蚕を観察した。富岡製糸場では非公開エリア内の鉄水槽、碓氷製糸では繭から糸を引く工程を見学した。

東京都目黒区の美濃矩子さん(69)は「実物の蚕を見るのは初めて。富岡製糸場はよく話題になるけれど、養蚕の現場も興味深かった」と話していた。

ツアーは計9回予定。17、18、20、21、24、25日は空席がある。参加費は1人5千円(昼食付き)。モニターツアーのため旅行中にアンケートや聞き取り調査がある。

問い合わせ、申し込みはさくら観光(電話0274・62・3611)へ。

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