イコモス調査員が文科相表敬 「しっかり調査」
- 掲載日
- 2013/09/25
通訳を介して下村文科相と言葉を交わす趙氏(中央)
2014年の世界文化遺産登録を目指す「富岡製糸場と絹産業遺産群」の現地調査を前に、ユネスコの諮問機関「国際記念物遺跡会議」(イコモス)の調査員を務める中国国立シルク博物館館長の趙豊(ツァオフェン)氏は24日、文部科学省の下村博文大臣を表敬訪問した。
イコモス調査に伴う来日で、調査員が文科相を表敬訪問するのは初めて。
下村大臣は「富岡製糸場のある群馬県は私の出身地。かつて養蚕が盛んな地域だった。当時の施設は今も大切に保存されている」と紹介。趙氏は「私も『絹の都』と呼ばれる浙江省の生まれ」と応じ、「しっかり調査を尽くし、任務を果たしたい」と語った。
調査に対する準備状況を政府として伝えようと、文科省が訪問を打診した。趙氏は同日、表敬訪問後に本県入りした。25日に富岡製糸場と田島弥平旧宅(伊勢崎市)、26日に高山社跡(藤岡市)と荒船風穴(下仁田町)を調査する。